ベラさん、昨日のヨルンポでサムライソードを発見。
ついに武器をおいて異世界召喚ですかっ!?夜遅くてよく見えないので、とりあえず写真だけ撮って帰宅しました。
今朝、確認しに行ってみたのが、こちらの写真。ベラさん、よく知らないものには近づけないタイプ。ちょっと距離をおいてビビリながら見てました。
ビビリ散らしているベラさん可愛いね。
異世界召喚流行してるのはベラさんの周りだけ??本当に召喚されちゃったらどうしよう。
プロローグ:失われたトレードマーク(続き)
召喚されたものの「役立たず」扱いされてしまったベラ。しかし、召喚を行った魔術師は何かを期待しているのか、しばらく考え込んでいました。ベラの姿をもう一度じっくりと見つめ、眉を寄せてため息をついた後、彼はしぶしぶ言葉を発しました。
「…どうやら失敗したようだが、完全な無駄にはしたくないな。お前には『食いしん坊』というスキルを与えよう。それで多少は自活できるだろう。」
魔術師が杖を振ると、ベラの体の奥から暖かい力が沸き上がるような感覚が湧き起こりました。その瞬間、ベラは何かに引き寄せられるように、周りに漂う香りや気配が今まで以上に鋭敏に感じられることに気付きました。彼女の舌は「お腹が空いた」という気持ちをしっかりと覚え、魔術師が施した力が体の奥底に宿るのがわかりました。しかし、それが具体的にどう役に立つのかは理解できませんでした。
召喚に立ち会った獣人たちが魔術師に向かって質問しました。「それは何かの武術か魔法に使える力なのか?あの小さな犬が、我々にとって有益な戦力になるとは到底思えないが…。」
魔術師は困ったように頭をかきながら答えました。「いや、この『食いしん坊』スキルは文字通り、食べる力を意味するものだ。食べることで体力を増強する…という程度のもので、戦闘向きではない。正直、野に放つ程度が妥当な選択だろう。」
ベラは魔術師の言葉に戸惑いを感じました。「食べることで力を得るスキル」という説明は少しわかったものの、それが本当に有用な力になるのかがまったくわかりませんでした。だが、ベラがこの世界で生き延びるためには、とにかくこのスキルを受け入れるしかないようです。
「よし、さっさと連れ出せ!」魔術師の指示に従って、獣人の兵士たちがベラの前にやってきました。彼らはベラの小さな体をひょいと抱え上げると、広場の外れにある森の方へと向かいました。ベラが反抗しようとしても、その短い脚ではどうしようもなく、ただ連れて行かれるままでした。
広場から離れるにつれ、獣人の兵士たちはベラに冷たい視線を送り続けます。彼らの一人が、半ばあざ笑うように言いました。「こんな小さな犬が召喚されるなんてな。しかもスキルは『食いしん坊』だとさ。笑えるだろう?」
「確かにな。どうせ無能な召喚獣として一生を終えるだけさ。腹が減ったら、木の実でも探して生き延びるといいさ。」
彼らの言葉を聞きながら、ベラは悔しさと不安で胸がいっぱいになりました。ふわふわとした長い眉毛も立派な口ひげも失い、この異世界では何の役にも立たない「食いしん坊」というスキルだけを持たされているという事実が、彼女を孤独な気持ちにさせました。
やがて兵士たちはベラを森の入口に置き去りにしました。「ここから先はお前の力で生き抜け。無駄飯食いの犬がどうやって生き延びるか、楽しみにしているぜ。」彼らは最後に軽蔑の言葉を投げかけ、広場の方へ戻っていきました。
ベラは一匹、薄暗い森の中に佇み、深い息をつきました。お腹が空いているのを感じながらも、どうやってこの新しい世界で生きていけばよいのかわかりません。ふと、遠くから甘い果実の香りが漂ってきました。ベラは自然とその香りに引き寄せられ、気がつけば足が香りの元へと向かっています。
こうして、「食いしん坊スキル」を持たされ、異世界の森に一匹で追放されたベラの異世界生活が、いよいよ始まるのです。
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